結論

排水処理薬品は「多く入れれば効く」ものではありません。pH、反応時間、撹拌、投入順、原水成分が合って初めて機能します。薬品変更は、処理水質だけでなく汚泥量・安全・コストまで確認します。

主な5種類

pH調整剤
酸・アルカリで反応に適したpHへ調整します。重金属はpHにより沈殿しやすさが変わります。

無機凝集剤
微細な懸濁物を集めやすくします。鉄塩やアルミニウム塩などがあり、添加量とpHが重要です。

高分子凝集剤
小さなフロックを大きくし、沈殿・脱水を助けます。過剰添加でろ布詰まりや粘りが出る場合があります。

重金属捕集剤
金属を不溶化しやすくする補助薬品です。対象金属、錯化剤、pHで効果が変わります。

消泡剤
泡を抑えます。原因対策ではないため、界面活性剤流入や過剰曝気も確認します。

薬品を変更する手順

  1. 原水と処理目標を確認
  2. ジャーテストで候補を比較
  3. 処理水質・汚泥量・脱水性を評価
  4. 小規模・短期間で実機テスト
  5. SDS、保管、投入手順、教育を更新
  6. 変更前後の原単位を比較

安全管理の基本

SDSを確認し、保護具、換気、混触禁止、漏えい対応を決めます。薬品名だけでなく濃度を表示し、移し替え容器にもラベルを付けます。酸とアルカリ、酸と次亜塩素酸系など、危険な混触を防ぐ配置と手順が必要です。

よくある質問

Q1. 薬品メーカーを変えても設定は同じですか?
A. 有効成分や濃度が違うため、同じ設定を前提にせず試験します。

Q2. 薬品費を下げたいです。
A. 単価だけでなく、添加量、汚泥量、脱水性、保守工数を含む総コストで比べます。

Q3. 現場で少量テストしてよいですか?
A. 安全性と放流リスクを評価し、責任者・メーカーと計画した条件で実施します。

まとめ

薬品は、役割、条件、副作用、安全をセットで管理します。変更は一度に複数条件を動かさず、処理水質と汚泥・コストを同時に記録してください。

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