ガラス研磨排水の汚泥を減らすには、「固形物を発生させない・混ぜない」と「汚泥中の水分を減らす」の両方が必要です。凝集剤を減らすだけでは処理水質が悪化し、逆に薬品を増やすと薬品由来の固形分と含水量が増えることがあります。

産廃費は、湿った汚泥の重量、収集運搬、処分単価で決まります。乾燥固形物量と脱水ケーキ含水率を分けて測ることから始めます。

方法1.研磨材と高濃度排水を発生源で回収する

沈殿しやすい研磨材、加工液の初期排出、設備洗浄の初期水を低濃度水と混ぜずに回収します。濃いまま回収できれば、全排水へ凝集剤を投入する量を抑えられる場合があります。

方法2.pHと薬品量をジャーテストで最適化する

PACなどの無機凝集剤と高分子凝集剤は、多ければよいわけではありません。複数のpH・添加量で、上澄み水質、沈降速度、汚泥容積、脱水性を比較します。

薬品費だけでなく、処理したSS 1kg当たりの薬品量を見ると、原水変動の影響を分けやすくなります。

方法3.設備内で固形物を回収・濃縮する

沈殿槽や濃縮槽で汚泥を十分に濃縮し、上澄みを返送します。引抜きが早すぎれば薄い汚泥を大量に脱水することになり、遅すぎれば巻き上げや腐敗につながります。

槽底の堆積、掻寄せ、引抜き濃度を確認し、時間ではなく濃度に応じた運転も検討します。

方法4.脱水条件を見直す

フィルタープレスでは、ろ布、供給圧、注入時間、圧搾、開枠、ろ布洗浄の状態が含水率に影響します。ろ布の目詰まりや偏りがあれば、同じ汚泥でもケーキが薄く、水分が多くなります。

脱水前の高分子調整も含め、1回当たりのケーキ重量ではなく乾燥固形分回収率で評価します。

方法5.産廃コストをKPI化する

毎月、次の指標を記録します。

  • 排水処理量(m³)
  • 原水SS負荷(kg)
  • 凝集剤・高分子使用量(kg)
  • 脱水ケーキ重量と含水率
  • 産廃処分費(円)
  • 製品または研磨面積当たりの汚泥量

処分単価の変更と発生量の変化を分けて管理すると、設備改善の効果を説明しやすくなります。

よくある質問

Q1.凝集剤を半分にすれば汚泥も半分になりますか?

通常は単純比例しません。原水由来の固形物があり、薬品不足で処理水質が悪化する可能性があります。実排水で最小有効量を確認します。

Q2.汚泥量は体積と重量のどちらで見るべきですか?

運搬・処分は重量、槽運用は体積が重要です。改善効果は乾燥固形物量と含水率を併記します。

Q3.既設フィルタープレスでも改善できますか?

ろ布、供給、圧搾、汚泥調質の見直しで改善する場合があります。能力不足や老朽化が大きければ更新と比較します。

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株式会社増澤技研では、凝集条件、沈殿・濃縮、フィルタープレスまで一体で確認し、処理水質を守りながら産廃費を下げる方法を検討します。

参考資料

  • 環境省「一般排水基準」 https://www.env.go.jp/water/impure/haisui.html (2026年9月10日確認)
  • 「Analysis of infrared optical polishing effluents and reduction of COD and TSS levels by ultrafiltration and coagulation/flocculation」 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1944398624063239 (2026年9月10日確認)

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