古い報告書はppm、新しい報告書はmg/L。数字が同じなら同じ濃度として並べてよいのでしょうか。水溶液では対応して扱える場合がありますが、ppmが何の比率を表し、どの試料を測ったのかを確認してから比較します。
mg/Lは何を基準にしますか?
mg/Lは、液体の体積1リットル当たりに含まれる物質の質量をミリグラムで表す単位です。どの物質の濃度かと、どの試料の体積かが前提になります。分析報告では項目名と単位を一緒に読み、数値だけを表計算へ移さないようにします。
国土交通省の水質用語解説は、水の比重が1の場合にppmで表すこともあると説明しています。この条件を外して、あらゆる液のppmを無条件でmg/Lへ置き換えることは避けてください。
ppmは何の割合ですか?
ppmは百万分の一の割合を表します。質量どうしの比率を意味する場合もあれば、気体などでは別の基準で使われる場合もあります。報告書や製品資料で、何を何に対する割合として記載しているかを確認します。
| 表記 | 基準を確かめる点 | 比較前の質問 |
|---|---|---|
| mg/L | 液体の体積当たりの質量 | 同じ試料と測定項目か |
| ppm | 百万分率の基準 | 質量比か、別の比率か |
| 記載が不明 | 試験方法や注記 | 検査機関に意味を照会したか |
水ならいつも同じ数字ですか?
排水に対して、見た目が水だから比重も同じ、と決め付けることはできません。濃い薬液、溶剤を含む液、固形物を多く含む試料などを、水の用語説明だけで換算しないでください。ここでは特定の排水の密度や換算係数は示しません。
製品の原液に記載されたppmと、工程を通った排水の分析値も別のものです。希釈や工程からの持込みを含め、同じ対象の濃度として扱えるかを確認する必要があります。
単位以外にも何を照合しますか?
試料名、採水日時、ろ過などの前処理、対象物質の表し方、定量限界を照合します。同じmg/Lでも、全体を測った値と一部を分けて測った値なら、比較の目的が異なります。単位だけをそろえて、処理性能が変わったと結論付けないことが大切です。
報告書に注記がない場合は、検査機関に確認した内容を記録し、元の表記も残します。単位を直した経緯が分からない表より、原記録と確認結果を追える表の方が相談に使いやすくなります。
増澤技研へ報告書を渡すときは
元の分析報告書と、比較したい理由を一緒に伝えてください。増澤技研は排水分析を踏まえて処理方式を検討する流れを示しています。原単位と測定条件が分からない資料は、その点を未確認として説明し、設備評価に使える条件を相談します。
よくある質問
Q. 過去のppmを全部mg/Lに書き換えてよいですか?
比率の基準と試料条件を確認してから扱います。元の表記と照会結果は残してください。
Q. 単位が一致すれば分析値を直接比較できますか?
試料や測定方法、前処理もそろっているか確認する必要があります。
参考情報
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